雪点前:Yuki-demae 茶箱の雪点前を英語で動画にまとめてみました。

 

茶箱の雪点前を英語で動画にまとめてみました。
雪点前は、茶箱の中でも私の大好きなお点前です。
直線と直角の織りなす美しい世界。
長方形と正方形。

 ここに私は西洋と東洋の融合を感じます。
5:8の長方形を美しいと感じる西洋の文化。
正方形、正三角形、正円の『正』を美しいと感じる東洋の文化。

 11代玄々斎の時代は大きな時代のうねりに日本が巻き込まれた時期ですので、この茶箱の配置にもきっと何かの意味があるのではないかと思っています。

 そして、私の大好きな動き…、それは棗の動き。
最初、お仕覆から出たばかりのお棗は、茶箱の蓋の真ん中に堂々と居座っています。私の目にはこの棗ちゃんがワガママなお嬢さんに見えるのです。
『ここは(蓋)私のお城なのよ!私が世界の中心よ!みんな私の言うことを聞くのよ!』

 それなのに、いつの間にか茶杓が隣に横たわります。
『あら…、おかしいわね。ここ、私のための空間じゃなかったのかしら?』

 その後、袱紗で清められた棗ちゃんは心も磨かれて、いつの間にか大人の女性に生まれ変わります。
そして、茶巾と茶筅のための席を空けてあげます。
もう棗を『ちゃん』と呼ぶ者はいません。
敬意を評して『棗さん』と声を掛けることでしょう。
もう立派な淑女です。

 この動きにいつも私は感動してしまうのです。
この小さな動きの中に人間の成長段階を感じるのです。と言うよりも、自分の成長段階ですね😅
 
 『自分、自分』と自己主張ばかりしていたあの頃。
えーと、最近まで…💦

 ようやく最近になって大人になると言うことが少しずつ見えてきました。
大人になるとは、自分が社会の一員であることをしっかりと認識することなのかも知れないと思い始めました。
 
 もちろん自分は大事。
だけど他の人も、他の生き物も、同じくらい大事。
他の人たちがいることで自分が存在できる。

 それをようやく肌で感じるようになりました。
自分に対する信頼感ができたからだと思います。
自分と言うものをしっかりと認識できたから、他者の認識もできるようになったのだと思います。

 大人になるとは、自分の色をどこまで消せるか…
なのかなぁと思うのです。そうなることで自分は宇宙と一体になることができるような気がしてきました。

 私は今、更年期まっただ中なのですが…
そのせいか、休みの日などに家にいると、夕方あたりにどうしても寂しい気持ちになります。
おそらく自律神経の乱れかと思います。
 子供が赤ちゃんの頃、夕方にぐずりました。
それに似ているのかな…と思っています。

 その夕方の寂しい気持ちの時には、どうしようもない孤独感を感じるのです。だけどもし、本当に自分の色を消して消して宇宙と一体になることができたら、寂しく感じなくなるんじゃないだろうか…、なんて考えるようになりました。
 
 色を消すためには、矛盾していますが、まずは自分の色を確立する必要があります。

『自分はこんな色なのね』
『あら、あなたはそういう色なのね。あなたも素敵ね』

 自分の色が分かって。その色の変化も楽しめて。
他の人の色も分かって。それも理解して素敵だと心から思えて。
 
 そうするといつの間にか色が溶け合って。
気がつくと透明だったりして。

 あ、なぁんだ。
私もあなたも無いんだ。
みーんなおんなじ色だったんだ。
 
 こんなこと考えていたら、それだけでも幸せな気持ちになってきました😊
 
 レオ・レオニの絵本みたいですね😊

《英語茶道の動画のintroduction》ーーーーーー

Today’s procedure is Yuki-demae.
本日のお点前は、雪点前です。

It’s one of the chabako procedures.
茶箱のお点前になります。

Chabako is the portable tea ceremony box.
茶箱とは、持ち運びできる茶道具一式のお箱です。

It was created by 11th tea master named Gen-gen-sai seichu-soushitsu.
11代玄々斎精中宗室が編み出しました。

He was created it when he was staying at Ise Matsuzaka.
伊勢の松坂市の滞在中に創りました。

This is for outside tea ceremony.
本当は屋外のためのお点前ですが…

But we are holding it inside today.
今日は室内で。

However we will do it as you can feel outside fresh air.
皆さまが、新鮮な外気を感じていただけるようなお点前を心掛けます。

We hope you enjoy it.
どうぞお楽しみください。

2021年02月21日